2008年10月31日金曜日

Realsports Baseball (1982) (Atari 2600)



Atari 2600 Realsports Baseball Commercial
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Atari (1982)
評価 F
 
このソフトはあの人々を当惑させた『ホームラン』の大失敗を埋め合わせるアタリにとっての大きな機会だった。しかし、彼らは完全にその機会を吹き飛ばしてしまった。
このことは本当に残念な事だ。なぜなら、『リアルスポーツ・ベースボール』は潜在的に良いゲームになる可能性を秘めているからだ。
グラフィックは悪くなく、プレイヤーは簡単にダイアモンドの周りでボールを投げることが出来るけれど、面白さはそこで終わってしまう。
お粗末なプログラミングとテストプレイの時間を甚だしく欠いているために、『リアルスポーツ・ベースボール』は明らかな不具合がたっぷり詰まっていて、ばかげたバグはほとんどこのゲームをプレイできない状態にしてしまっている。
あらゆる投球は完全に同じ様に見え、ボールはプレートの上を真っ直ぐ飛んでいくだけだ。打者となったプレイヤーは、飛んでくるボールをやり過ごすか空振りするまで、そのボールが打てるものなのかどうか決して知ることが出来ないのだ!
打ったボールは何度も何度も同じ所に飛んでいく。フライボールは繰り返し鳴り響く音でそれがフライであることを指し示し、そしてそのボールを捕球しそこなった場合には結果としてそれはホームランとなる。
ランナーの操作はぎこちないけれど、少なくともプレイヤーはリードしたり、盗塁したりする能力が与えられている。
守備の操作はそんなに悪くはないけれど、投げたボールが絶えずファーストの頭の上を通り過ぎて行ってしまい、プレイヤーはそれていったボールを追いかけなければならなくなる。相手となるCPUはしきりににそのようなことをする。そしてそんな間抜けなコンピューターがコントロールするチームを見るのはとても馬鹿ばかしくて面白い。
また、CPUは間違った方向のベースにボールを投げるので、一度プレイヤーが一塁に走者を置くことが出来たならば、ほとんどの場合たいした努力も必要なくベースを一周することが出来てしまう。
異常なほど何度もブーという音を鳴り響かせたりして、サウンドエフェクトは頭痛を引き起こす。
そしてプレイヤーはイニングのあいだに両チームが守備についたり、ベンチに引き上げたりするのを待っていなければならない(あくび)。
大事なことを言い忘れていたけれど、プレイヤーが操作するのが画面上にいる打者だけの時でさえ、プレイヤーは明確に操作する選手を選択しなければならないのだ!
『リアルスポーツ・ベースボール』は、やり様によってはきちんとしたゲームになっていた可能性もあるけれど、きちんとしたゲームに仕上げる努力をかなり怠ってしまったために、このゲームは完全な失敗作になってしまっている。