翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
発売元 Atari (1980)
評価 D
私はスポーツを題材にしたビデオゲームを愛してやまないけれど、このゲームはプレイするのがつらくなる。
それぞれのチームは三つのインクの染みのようなもので構成されており、チームは三角形のフォーメーションを組んでいる。このゲームでは三角形のフォーメーションを縦にスクロールするフィールドで動かすことになる。
17ページに及ぶPele's Soccerの説明書を読むと、ゲーム内容はかなり洗練されたものだと思ってしまうかもしれないが、実際には、ゲームの中身はプレイヤーがショートキックを用いてゆっくりとボールをフィールドの上方に運んでいくといったような極めて退屈なものだ。
プレイヤーは遠くにボールを蹴ることは出来ないし、選手間でパスを回すことはこのゲームでは役に立たない行為になってしまっている。
どういうわけか、ゴールキーパーはゴールラインの内側に立っているのだが、彼がボールをキャッチしたとしても、それはセーブだと判定される。
54ものゲームのバリエーションが用意されているものの、その中には試合時間を短くする方法がない。
試合時間がとても長いために、プレイヤーの手はつってしまったり、出血してしまったり、そしてついには手の力が衰えてしまうようになるかもしれない。
このゲームの見所は得点をする度に現われるクールな花火だ。
あまり面白くなく、プレイヤーを苦悶させるこの取るに足りないサッカーゲームは当初は『Championship Soccer』というタイトルであったが、 後に有名サッカープレイヤーの名が冠されるようになった。