2008年7月5日土曜日

E.T.(1982) (Atari 2600)


 
E.T. (Atari 2600) (How To Beat Home Video Games 2)
http://jp.youtube.com/watch?v=r-pzdPLfy9Y
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
http://videogamecritic.com/2600de.htm#rev177

※原文のレビューが2014年4月30日に書き換えられたので、5月17日に和訳も新しく書き換えました。

発売元 Atari (1982)
評価 D
 
このゲームに関する私の最初の思い出は、1982年のホリデーシーズン中のショッピングモールでの出来事だ。
電器店の店先にこの『E.T.』が展示されていた。
ある男がこのゲームをプレイしていたのだが、ゲームの主人公が穴の数々に落ちていく事に関してその男がしだいに怒りをつのらせていく事に私は気づいた。
それでも、不意打ちのクリスマスプレゼントとして『E.T.』を受けとった時には、私はすごく興奮した。
高解像度のタイトルスクリーンは魅惑的だったし、これが良いゲームなのだと自分自身を納得させるのにうちの姉が一役買った(「これはいいゲームよ、デーブ。そう思わない?」)。物事を否定することは、時として良くない事になるんだ!
今でも、『E.T.』は人々が思っているほどの完全な失敗作だとは思っていない。
このゲームには原作の映画にあった多くの要素が含まれているし、難易度が高くてやりがいがある。
エリオットはおおよそ5つの色によって描かれており、E.T.の横顔はシャープに見える。
6つの画面(立方体のように配列されている)の出来はとても悪い。
ワシントンD.C.はわずかしかないデコボコした建物で構成されているし、森の画面は緑色のパターンで描かれているだけだ。
画面の多くは巨大な落とし穴で占められている。それらの落とし穴に落ちることなく移動するのはほぼ不可能に近いとさえ言えるのだ!
原作の映画でE.T.がただ一つの穴にさえ落ちた場面を思い出すことが出来ない。ましてや20個もの穴に落ちた場面などあるわけがない!
ゲームの目的は、3つの電話の部品を集めて、E.T.の故郷である惑星と通信して、森の中で呼び出した宇宙船に乗ることだ。
各スクリーンはゾーンごとに分割されていて、画面の上段にある記号がプレイヤーがどんな動作(テレポートする、エリオットを呼ぶ、部品の位置を探す、尻を掻く、等)を行うことが可能なのか指し示してくれる。
画面を移動していく際には、当惑させられる事がある。
画面の上に移動していくと、次の画面では下からキャラクターが出てくるものとプレイヤーは思うが、実際には次の画面でキャラクターが“上から”出てくることがよくあるのだ。
あるいは、画面の横に移動していくと、次の画面ではキャラクターが“下から”あらわれることがある。
次の画面に移行していく際に、次の画面ですぐさま穴に落ちてしまう事もあり、これにはいっそうイライラさせられる。
もし主人公がそれらのいまわしい穴の底で惨めな思いをせずにすんだとしても、主人公はアイテムを奪おうとしてくるFBIエージェントとE.T.を研究所に運び去ろうとする科学者から逃げ回ることになる。
プレイヤーは彼らが画面の端の方に行く様子を見せながら、無意味にその場所で歩き続ける姿を何度も目にする事になるだろう。
彼らは画面のどこにでもすぐに出現し、逃げる事が困難になるのだが、これは本当に嫌になる。
ファイヤーボタンを押すことによって、主人公のE.T.は小走りで移動することが出来るけれど、必然的に穴に落ちてしまうことになるだろう。空中浮遊して脱出できるのだが、またすぐに穴に落ちてしまう事になる。
このゲームには、一つ二つサプライズが用意されている。たとえば、主人公が触れると息を吹きかえす枯れた花があったりする。
エンディング画面が用意されているので、E.T.を宇宙船で故郷へ帰すと、十分な満足感が得られる。
バッドエンディングだと、エリオットは明らかにE.T.を家の裏庭に生きたまま埋めてしまうのだ! これは悲しすぎる!
このゲームの出来はものすごく悪いというほどではないけれど、その一方で控えめに言っても『E.T.』はAtariの評判を汚してしまった。
Atariは、ゲームを攻略するヒントが書かれた紙を同梱していたけれど、それはこのゲームの出来の悪さに対する謝辞の代わりであったのかもしれない。