2008年6月7日土曜日

『パックマン』 (1981) (Atari 2600)



Atari - Pac Man ad 1982
Atari 2600 Pac-Man commercial with Mr. Hooper
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Atari (1981)
評価 D
 
このゲームが発売される前に、私の友人のチャックが学校でこのゲームに関して不平を言っていたのを今でも憶えている。どうやら彼の母親は小売店で働いていたようだ。そして早い段階から、このゲームがかなりひどい出来であるということが知れ渡っていた。
これがおそらく史上最も愛されたビデオゲームの(Atari 2600への移植版の)公式バージョンであるということを考慮に入れるならば、このゲームの目に付く欠点の数々は擁護し難い。
デコボコした迷路のデザイン(この迷路はアーケードのものとは少しも似ていない)は面白みがなく、冗漫である。
ワープトンネル(主人公がそこに入ると逆方向にあるワープトンネルから出てくる事が出来る)がとても不都合な位置にあるために、事実上ワープトンネルが役に立たないものになってしまっている。
ゴーストの色は淡く、彼らはひどくちらつくので、彼らの色の違いが判別しにくい。
このバージョンのパックマンには眼が付いており、彼がドットを食べていても食べていなくても、彼の口は絶え間なく噛む行為を繰り返す。
最悪なことに、彼は上下に移動していても、常に顔を横に向けているのだ。これは絶対おかしい!
そして、四角いパンケーキの数々は(アーケードにおける)ボーナス・フルーツの代用品として受け入れられると想定していたのであろうか?
このAtari 2600版の『パックマン』はタイトルが『パックマン』であるというだけで、中身は全く別物である。そしてこのゲームには大急ぎで作られたもの(やっつけ仕事)だという痕跡があちこちに残っている。
だからといってこのゲームが全く遊べないほどヒドイわけではない。
そして、もしプレイヤーがキツイ高難易度のレベルを選択した場合には、プレイヤーは忙しくて手が離せなくなるであろう。
アタリは後に『Ms. Pac-Man』と『Jr. Pac-Man』という素晴らしいゲームをリリースしたけれど、この『パックマン』の移植作がユーザーに与えた打撃は深く大きいものだった。