2008年8月30日土曜日

Mountain King (1983) (Atari 2600)


このゲームのCM ― Mountain King Ad
http://jp.youtube.com/watch?v=av5wtpZjA1M
Mountain King for the Atari 2600
http://www.youtube.com/watch?v=hbCc4BTI370
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
http://videogamecritic.com/2600mm.htm#Mountain_King
 
発売元 CBS (1983)
評価 D
 
『マウンテンキング』にはかなりの奥行きとオリジナリティがあるけれど、操作性の悪さに常に悩ませられる。
ゲームの目的は、山の中にある坑道を進んで行き、金の王冠を持ち帰ることだ。
ジャンプしたり落下したり、あるいはハシゴを上り下りすることによって台の上を行き来することで、プレイヤーはあらゆる方向に移動することができる。
ゆっくりと、ぎくしゃくスクロールしていく画面は眼にやさしくない。
主人公はどんな高さからでも落下することが可能で、長い距離を落下してもすぐに立ち上がることができる。
王冠を手に入れるためには、“炎のスピリット”を獲得しておく必要がある。
その炎は通常は見えない状態にあるけれど、懐中電灯を使うことで見つけることが可能になる。あるいはもっといい方法としては、炎のある場所に近づくと音楽がだんだん大きくなっていくので、音に耳をすませる方がいいかもしれない。これはうまく考えられたコンセプトだ。
Atari 5200版だと王冠は入り組んだ神殿の中にあったけれど、このAtari 2600版だと外にある(あるいは、そのように見える)状態になっている。
神殿のまわりにある“インビジブル・フォース・フィールド”(見えない力場)が、プレイヤーが横から神殿に近づいていくのを妨げる。
このフォース・フィールドから抜け出せなくなることがあり、そうなると初心者はいったいぜんたい何がゲーム中に起こっているのか分からなくなるだろう。
操作性がひどく悪いというだけの理由で、王冠を山の頂上に持ち帰ることがすごく困難なことになっている。
ジャンプするためにはジョイスティックを斜めにする必要があり、水平に描かれた台と台のあいだが狭いために、プレイヤーは正確なタイミングでジャンプしなければならない。
王冠を入手してから山の頂上まで逃げる時間は1分しかなく、飛んでいるコウモリが近づいてくるだけでもプレイヤーは自分が入手した王冠を奪い取られてしまう。
『マウンテンキング』にはいいアイデアが豊富に詰まっているものの、操作性の悪さにはひどくイライラさせられる。