
アーケードからの移植作。
Atari 2600以外にも、いくつかの機種に移植されている(機種別のスクリーンショット)。
動画 ― Super Cobra for the Atari 2600
https://www.youtube.com/watch?v=bR-PjXIFHNQ
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
https://videogamecritic.com/2600ssz.htm?e=82907#rev433
発売元 Parker Bros (1982)
評価 F
私は子どものころ、アーケードのシューティングゲームである『Scramble』を地元のボーリング場でプレイしていた事があったのだが、そのゲームは素晴らしい出来だった。
『Scramble』でプレイヤーは、横にスクロールしていく洞窟の中で宇宙船を操作し、敵のロケットや燃料貯蔵庫に向けて爆弾を落としたりミサイルを発射したりしていく。『Scramble』の続編である『Super Cobra』は基本的には自機がヘリコプターに代わったものだが、このAtari 2600版は出来がよくない!
このゲームは1985年ころに発刊されていたコンピュータ雑誌に、プログラムリストという形で掲載されていた数々のゲームを思い出させる。
地形は(中身の詰まったブロックでさえなく)単にたくさんの水平の線で表現されていて、ぎくしゃくしたスクロールは胃に悪い。
プレイヤーの操作するちいさいヘリコプターは急速に進んでいくので、どんな正確な操作をしたとしても、せまい進行経路を通っていくのは難しい。
ファイアーボタンを押すごとに、ミサイルと爆弾が交互に発射される。しかしプレイヤーは一度にただ一発の弾しか撃つことが出来ない。
プレイヤーはちいさなターゲットに寸分の狂いもなく狙いを定めることが必要になるが、そのために破壊すべきすべての重要なオブジェクトを破壊し損ねてしまう。
敵の大砲を破壊すると、ピクセル化された100(ポイント)という数字が出現するのだが、何が起こると思う?―― なんとプレイヤーはその「100という数字」をも破壊することが出来るのだ! プレイヤーはスコアをも破壊できてしまうのである!
11のステージが用意されているが、見るべきものは特にない。
オレンジの物体が浮かんでいる場所がいつまでも続くのだが、おそらくそれは、その物体を一度に一つしか出現させることが出来ないためだろう。 ステージが進むと、敵のロケットが発射するようになり、その効果音が恐怖心をあおるようになる。
全体的に見て、このAtari 2600版の『Super Cobra』はアーケード版にあったエッセンスを再現することに失敗した、取るに足りない移植作だといえる。