翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。http://www.videogamecritic.net/2600mo.htm#Name_This_Game
発売元 US Games (1982)
評価 D
この奇妙なカートリッジはアタリショック(the video game crash of '83)が起こる少し前にリリースされた。
このゲームは使い捨て同然のビデオゲームが当時どのようなあつかいを受けていたかに関して、いくつかの見方を示してくれる。
このカートリッジのフルネームは“このゲームの名前を当ててみろ、そして1万ドルを勝ち取れ(Name This Game and Win $10.000)”である。
これは悪趣味の域を超えている。これでは陳腐なクイズ大会のノリと同じだ。これはビデオゲームのフリークショーであり、US Games社の永遠の傷である。
どれくらい多くの人々がこのゲームそれ自体を覚えているだろうか?
プレイヤーは、海底の上を泳いでいるダイバーを操作する。巨大な黒いタコとダイバーを威嚇してくるサメは、ダイバーがボートに帰還することを妨害してくる。
そう、プレイヤーは苦痛の世界に放り込まれるのだ!
時々、海上にいる仲間が酸素を補給するためのホースを降ろしてくる。だが、ほとんどの時間、コイツはサボってばかりいるのだ!
ちょっとコイツを見れば、主人公が帰還するべきボートの中でコイツがふざけているのが判るはずだ!
画素で構成されているタコの足がプレイヤーに向けて伸びてくるので、プレイヤーはその足に向けて銛(もり)を投げなければならない。
口をムシャムシャと動かしているサメは、(一匹ずつ)画面の隅から隅へ横切りながら、次第に下降してくる。そのサメは良く描かれている。
プレイヤーは海の中で、上にいるクリーチャーに素早く銛を投げることが可能だ。私はファイアーボタンを押しっぱなしにする事を強くお薦めする。
このゲームは悪い出来ではないように聞こえるかもしれない。しかし、このゲームに戦略性はほんのちょっとしかないし、ゲーム内容は控えめに言っても単調なのだ!
『Name This Game』は端的に言ってつまらない。そして、このゲームに用意されたすべての仕掛けは、このゲームを面白くするための助けにはならなかった。