2023年12月23日土曜日

Pengo (1984) (Atari 2600)


















アーケードの移植作。
このゲームは日本ではゲームギアやメガドライブなどに移植された(メガドライブでのタイトルは『ぺぺんがPENGO』)。
最近ではSwitchにアレンジ版の移植作品が発売されている。
移植作品についてはWikipediaに詳しく書かれている。
海外ではAtari 2600以外にAtari 5200やAtari 8-bitにも移植されている(機種別のスクリーンショット)。
また英語版のWikipediaによれば、Commodore 64 や ZX Spectrum などにクローン作品がつくられていたようだ。

動画 ― Pengo for the Atari 2600
https://www.youtube.com/watch?v=eoheui1zpk8


これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
https://videogamecritic.com/2600pp.htm?e=97333#rev304

発売元 Atari (1984)
評価 B-

『ペンゴ』の説明書には“アーケードで大成功を収めた”と記載されているが、これはゲーム内容のことをいっていると思って差し支えないだろう。
このゲームは(欧米で)大ヒットしたわけではないけれど、数多くある大抵の迷路ゲームよりも戦略性をそなえている。
主人公は赤い色(?)をした小さいペンギンで、プレイしている感覚はまるで重力のない『ディグダグ』のようだ。


氷のブロックが散らばっている画面の中央からゲームは開始する。
敵キャラクターである黄色い“スノービー”は、はじめは画面の端にいるが、主人公のペンギンに近づいてきながら、手際よく氷のブロックを溶かしていく。
主人公のペンギンは氷をほかの氷にぶつけて粉々ににしたり、壁に向けて押し飛ばす(滑らせる)ことができる。
氷のブロックのあいだに敵のスノービーをはさんでつぶすのはすごく楽しい。2匹以上はさんだ時はなおさらだ。
特殊なマークのついている“宝石”ブロック("jewel" blocks)は、破壊することが不可能で、もしそのブロックを壁沿いに並べた場合、5000点のボーナスを獲得することができる。


グラフィックは鮮明で、アニメーションもスムーズであり、そしてオブジェクトがちらつくこともないこの『ペンゴ』はうまくプログラムされているといえる。
誤って初期設定のままゲームをはじめてしまわないように注意しよう。そうでないと、プレイヤーは涙が出るほど退屈してしまうだろう。
そしてぜひとも難易度設定スイッチを使ってわびしいBGMをオフにして遊んでほしい。このゲームの音楽は本当にひどい!


BGMをオフにしてゲームバリエーションを10に設定して準備を整えれば、すべてのブロックを壁にぶつけてしまって手詰まりになることはなくなるだろう。
『ペンゴ』は史上最もエキサイティングなゲームだとはいえないにしても、いくぶん陽気な、氷点下での戯れを提供するこのゲームで遊ぶのはまんざら悪いことではない。