2009年9月20日日曜日

Phoenix (1983) (Atari 2600)



アーケードゲームからの移植作。
アーケード版はPS2用に発売されている『タイトーメモリーズII 下巻』に収録されている。
 
動画 ― Phoenix Atari 2600 Review
http://www.youtube.com/watch?v=QI42a7eB-hk
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
http://www.videogamecritic.net/2600pq.htm#Phoenix
 
発売元 Atari(1983)
評価 B 
 
80年代の前半、家の近くのボーリング場にあったアーケード版『フェニックス』の筐体にはいつも人が群がっていた。
この革新的なシューティングゲームには敵が襲来してくるパターンが5つあるのだけれど、最後に巨大な母船とのドラマチックな対決がある所にこのゲームの特色があった。
ビデオゲームでボスがあらわれるという事が一般的になる(そして乱用される)前のゲームだという事に留意しよう。
私はAtari 2600版の『フェニックス』を買うために小ブタ型の貯金箱を壊して、母親にトイザラスに車で連れて行ってくれとせがんだのだった。
ソフトの値段は36ドルだったのだが、それは当時の僕にとっては途方もなく高い値段だった。
『フェニックス』はAtari 2600の中でも、最もシャープなグラフィックとシューティング・アクションのいくつかを提供している。
最初にあらわれる敵の編隊は八匹の小さな鳥で構成されており、それらの敵はすごく簡単に狙い撃ちすることができる。
第二の敵の編隊は最初の編隊と似てはいるが、第二の編隊が現れた時にだけ(ボタンを押しっぱなしにすることで)連射が可能になっているために、第二の編隊の方が最初にあらわれる編隊よりもかなり簡単に一掃することができる。
ゲーム中に絶え間なく繰り返し流れる甲高い音は敵である鳥の種類によって変わるのだが、そのサウンドは実際に宇宙で鳥の群れが羽ばたいている音のように聴こえる。
第三と第四の敵の編隊は大きな鳥で構成されていて、それらの鳥は画面を横切りながら時折プレイヤーの操る自機に襲いかかって来る。
プレイヤーは鳥の羽を撃ち落すことが可能だが、それは敵にとって致命傷にはならない。敵を一発でしとめるには敵の中心部に向かって撃たなければならないのだ。
両方の羽を撃ち落すと、新しい羽が生えてくる。そのグラフィック・エフェクトは非常に素晴らしい。
Atariはそれらの鳥にくちばしをつければよかったのにと思う。
最後には壮大な母船が画面に現れる。アーケード版に出てきた母船を守る小さな鳥はいないけれど、それでも船体を壊していって母船の内部にいる不気味なエイリアンをしとめる事は、プレイヤーに十分な満足感を与える。
そこから先はまた最初の編隊が出てくるのだが、鳥は以前よりももっと攻撃的になる。
ジョイスティックを下に傾けると(自機を敵の攻撃から守る)シールドが出てくる事を覚えておこう。
このゲームの最も重大な欠点は、難易度が一つしか存在しない事だ。しかも、とても簡単に残機を増やす事が出来てしまうのだ(5000点得るたびに自機が増えていく)。
熟練したプレイヤーにとって本当に手ごたえのある難易度になるまでに、プレイヤーは母船を二、三回倒す必要がある。
『フェニックス』の(箱のイラストなどの)アートワークの素晴らしさも賞賛に値する。私は長年、自分の寝室にこのゲームのポスターを飾っていた。