翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
発売元 Apollo (1981)
評価 F-
それはそんなに多く起こることではないけれど、時々、これまで聞いた事もないAtari 2600のタイトルを、eBayで見つける事がある。
『スペースチェイス』はそんなゲームのひとつで、そしてこのゲームはおそらく私が見てきた中でも最悪のビデオゲームだ!
画面には惑星が表示され、その惑星の大陸は縦にスクロールする。それによってプレイヤーに惑星が回転しているという錯覚を少し起こさせる。
どうやらこのしょぼい“スペシャル・エフェクト”がこのゲームの全体の基礎となっているようだ。
デコボコしたエイリアンが、三匹横に列を成して、爆弾を落としながら画面を横切ってくる。プレイヤーは単に、ミサイルをそのエイリアンにコツコツと撃っていくだけだ。
私がプレイしたバリエーションだと、エイリアンはまるで映画『インディジョーンズ』に出てきたクリスタル・スカルみたいだった。
アニメーションはぎこちなく、当たり判定はヒドイ。
プレイヤーの放ったミサイルが、敵のミサイルに当たった時に相殺されるという仕様は、ゲームの質を高めているとは言えない。――むしろ、それによって敵の編隊を不必要に増やしてしまう事になるために、この仕様はゲームの質を低下させているというべきだろう。
ゲームをどんなに続けても、エイリアンの種類や色が変わらないだけでなく、難易度さえも変わらないというのは、まったくヒドイ。
『スペースチェイス』は、カートリッジがAtari 2600の本体に刺さっている状態だとまったく魅力的には見えないが、そのカートリッジがゴミ箱の中にある時は、素晴らしい光景になるのだ!