2009年7月10日金曜日

Bump 'n' Jump (1982) (Atari 2600)



データイーストのアーケードゲームからの移植作(日本版のタイトルは『バーニン'ラバー』)。
このゲームはファミコン/NES、ColecoVision、Intellivision やMZ-1500、X1などに移植されている(ファミコン版のタイトルは『バギー・ポッパー』)。
 
動画 ― Bump 'N' Jump (Atari 2600) Review
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 M-Network(1982)
評価 B+
 
『Bump N Jump』は、他の車を道路の外へ押しやったり、粉砕して忘却のかなたに沈ませたいという本能的な要求を引き起こさせる。あるいは、私は単にカウンセリングを受けることが必要なだけなのかもしれない。
それはともかくとして、このアーケード・スタイルのドライビング・ゲームで、プレイヤーは多くの車が走っている道路をうまく運転していき、穴を飛び越え、得点を稼ぐために他の車を粉砕していく。
プレイヤーが他の車をガードレールにぶつけると、その車は瞬時に燃えてなくなる。そして、私はそれを見るのが好きだ!
軟弱なスポーツカーを粉砕するのは簡単だけれど、頑丈なトラクターは少し動かすのさえ困難で、ダンプカーに至っては、プレイヤーの運転する車に向けて積み荷を降ろしてくるのだ!
最も攻撃的な相手は――文字通り――(滑走する)骸骨である! プログラマーは黒い箱を描くなどして、どうにかこの骸骨が車に見えるような工夫をなぜしなかったのだろうか? 骸骨がそのまま描かれているというのはヒドイ……これでは画面がすごく安っぽく見えてしまうではないか。
ファイアーボタンを押すことによって、プレイヤーの運転する車は空中に高く舞い上がる。この様子は拡大縮小する画素で表現されて、それはかろうじて車がジャンプしている様な錯覚を起こさせる事に成功している。
ファイアーボタンで簡単に車をジャンプさせることが可能なこの操作性は良い。なぜなら、どの橋も路上から急に途切れた状態になっているからだ。これが信じられるだろうか!? これでは車が急に川に落ちても、単についてなかったとしか言わざるをえない!!
道路と道路の間にある裂け目が近づく度に、ビープ音がそれを知らせてくれるが、それでもジャンプするタイミングを計るのは困難だ。
このジャンプの機能を使うことで、着地する時に他の車を破壊することも可能だ。
また、カベにぶつかるのを避けるためにジャンプするなど、防御的な機能として使用することもできる。
このゲームのグラフィックには言及するべき景色はないけれど、各ステージは季節によって分かれており、それぞれに固有のカラースキームが用意されている。
『Bump N Jump』のグラフィックには最小限のものしか描かれていないが、アニメーションは素早く、スムーズだ。そして、ゲームそのものはとにかく面白い。
開発者は機転を利かせて、イライラさせられる能天気なBGMをオプションでオフにする機能を用意してくれた。そして、私はぜひこの能天気なBGMをオフにする事をオススメする。
『Bump N Jump』はもの凄く良くできているというわけではないけれど、気軽にサクッと遊べるゲームとしての質は、やみつきにさせられるものがある。
このゲームにはバリエーションは一つしか用意されていない。しかし、プレイヤーは熱くなって、ゲームオーバーになっても、何度も何度もリセットボタンを押してゲームを再開する事になるはずだ。