この文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
http://www.videogamecritic.net/2600aa.htm#Adventure
http://www.videogamecritic.net/2600aa.htm#Adventure
発売元 Atari (1980)
評価 A
『アドベンチャー』の驚くほど豊かなゲームとしての質は、原始的なサウンドやグラフィックといったハードの制約をしのいで、戦略的要素、アクション、そしてサスペンスに満ちた経験を作り出す。
プレイヤーの使命は、黄金の城に聖杯を返還することだ。
プレイヤーが操るキャラクターは単純な正方形で、それを連続的なスクリーンの上で動かし回すことになる。
画面は広く開いているか、または迷路のようになっており、そして近隣の場所しか見ることが出来ない暗闇の場所もある。
『アドベンチャー』の世界は三つの城(黄金の城、白い城、そして黒い城)から成っており、それぞれの城にエリアがある。城の見た目は素晴らしく、物(あるいは生き物)を出し入れすることの出来る動く門扉もある。
この虚構世界には、磁石、橋、剣、そして三つの城の鍵などの物体が撒きちらかされている。
探検は3匹のそれぞれ異なった特徴を持ったドラゴンによって、危険と隣り合わせの困難なものとなる。
その3匹のドラゴンとは、動きの鈍い黄色のYorgle、意地の悪い緑色のGrundle、そして悪辣な赤い色のRhindleだ。
確かにそれらの生き物の見てくれは悪い。彼らはドラゴンというよりも、むしろゾンビ化したアヒルに見える。
しかし『アドベンチャー』はプログロマーがアートワークも手掛けなければならない時代に発売されたということを、心に留めておかなければならない!
ドラゴンはしばしばアイテムを守っているが、彼らは何のためらいもなくプレイヤーを追いかけてくる。
ドラゴンがあなたを食べた後、あなたが空洞の腹に現われ、そしてあなたはむなしくその腹の中でもがき続けることができる、という所が私が気に入っている場面だ。
アイテムを取り替えてしまうコウモリ(このコウモリは絶え間なくアイテムを再配布する)を加えることによって、世界はダイナミックで予測しがたいものになる。
アイテムをランダム化する三つの難易度設定は、プレイヤーがゲームをするたびにユニークな経験をもたらしてくれる。
もし、全体が部分より勝るという良い例があるとするならば、それは『アドベンチャー』のことである。
そしてこのゲームは「イースター・エッグ」(隠し要素)を取り入れた最初のビデオゲームでもある。
YouTube - Adventure (Atari 2600) - Difficulty 1 - 0:33.60