2007年8月12日日曜日

Yars' Revenge (1981) (Atari2600)





『Yars' Revenge』はHoward Scott Warshawによって創られた、Atari2600の代表的なシューティング・ゲームの名作の一つである。


<バックグラウンド・ストーリー>
人類が滅亡した後、地球ではハエが突然変異により、高度な知能や、惑星から惑星へと飛んでいく飛翔力など様々な能力を手に入れた。
そしてハエたちは、自分たちの手による文明を構築した。彼らハエたちは自分たちをYarsと名づけた。
ある時、Qotileという生命体がハエ(Yars)の生息地の一つであるPlanetⅣを破壊した。
Yarsは復讐をするべくQotileの前に立ちはだかる。


<ゲームの遊び方>
プレイヤーはまず、上下に動く敵(Qotile)を囲むバリアを破壊しなければならない。
バリアの破壊の方法は二つある。一つは自機(ハエ)の発射する弾によって壊す方法。
もう一つはバリアを食べてしまう方法(自機がバリアに突進する形となる)。

敵は二種類の攻撃をしかけてくる。一つは追跡ミサイル。このミサイルはスピードは遅いが、ゲーム中ずっとプレイヤーの自機(ハエ)につきまとってくる。
もう一つは赤い色の渦巻き。この渦巻きは高速で発射される。

敵のバリアを破壊し、プレイヤーが敵に体当たりすると、画面左に特殊なミサイル(Zorlonキャノン)が現われる(バリアを食べることによってこのミサイルを出現させる方法もある)。

このミサイルはプレイヤーが発射ボタンを押すまで発射されない。このミサイルを上下に動く敵に狙いを定めて発射し、うまく当たればそのステージはクリアとなる。
気をつけなければならないのは、このミサイルが自機に当たってしまった場合、自機が爆発してしまうという所である。
ステージを重ねていくごとに敵の追跡ミサイルの速度が上がり、難易度が高くなっていく。

画面中央より少し左にある多彩な色がちらつくサイケデリックなゾーンは安全地帯である。ここでは敵の追跡ミサイルは効力をなさない。その代わり、自機も敵に対する攻撃ができなくなる。また、この安全地帯においても、敵の渦巻きによる攻撃は威力を発する。


<レビュー>
シンプルながら、プレイしていて楽しい。短い時間でサクッと遊ぶのにちょうどいい。

ゲーム中に流れるサウンドはミニマルなノイズ・ミュージック。この寂びれ具合が非常に渋い。

グラフィックにおいては、特筆すべきは安全地帯であるゾーンのサイケデリックな箇所である。常にちらつく様にしてモザイク状の多彩な色が変化していく。

また敵を倒した後の爆破のシーンも気合が入っている。