2008年5月30日金曜日

Realsports Soccer (1983) (Atari 2600)



これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Atari (1983)
評価 C
 
このゲームはもう少しどうにかならなかったのか? 
タイトルにある"Realsports"という言葉はある程度、リアリズムを指し示しているのだと私は思っていた。クソ、『Pele's Soccer (1980)』の方がこのゲームよりかはもっとリアリスティックではないか!
 『Realsports Soccer』ではゴールキーパーは除去されていて、また、ボールがラインを越えるといったこともゲームから排除されており、そのため得点をするのが簡単になっている。
そしてグラフィックに関しては何と言ったらいいのだろうか? 確かに選手達は良く見えるかもしれない。だが、フィールドはただ角ばったラインが描かれているだけで、そこにはゴールネットすらもない。
幸いにも、Realsports Soccerはわりと楽しく遊ぶことが出来る。操作性に関しては、相手の選手からボールを奪ったり、味方の選手にパスをしたりということが容易にでき、そのおかげで『Pele's Soccer』より確実に面白くゲームを遊ぶことができる。
プレイヤーは三人の選手達をいつでも操作することが可能だけれど、彼らはフィールド全体に広がっており、そして画面は横にスクロールしていく。
このゲームは熱のこもっていない中途半端な努力の跡しか見られない様なゲームといえる。

2008年5月27日火曜日

River Raid (1982) (Atari 2600)



このゲームは最初にAtari 2600版が発売され、のちに多機種に移植された(機種別のスクリーンショット)。
 
RIVER RAID for Atari 2600 review
http://www.youtube.com/watch?v=qfWeKTlUw9I
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
http://www.videogamecritic.net/2600rr.htm#River_Raid
 
発売元 Activision (1982)
評価 A+
 
『リバーレイド』はあらゆるAtari 2600のゲームの中でトップ5の内のひとつとして位置づけられている。 そしてこのゲームは驚くべきことにCarol Shawという若い女性によってデザインされたゲームなのだ!
この縦にスクロールしていく中毒的なシューティング・ゲームでは、プレイヤーは川の流域でジェット機を操縦しながら敵の船、ヘリコプター、飛行機、そして橋を撃ち落していく。それには狂いのない的確な飛行技術と正確なタイミングがプレイヤーに要求される。
上空にある補給アイテムで、プレイヤーは次第に減っていく自機の燃料を補給することが出来る。そして巧いプレイヤーなら追加得点を稼ぐために、燃料を補給したすぐ後に補給アイテムを破壊することも可能だ。
自機の燃料がわずかしか残っていない時は、こちらに近づいて来る補給アイテムを誤って撃ってしまわないために、射撃を一時中断するという良い方法もある。
自機をサイドにぶつけずに狭く、分岐していく進路を進んでいくことが『リバーレイド』の難関の一つだ。
敵はしばしば断崖の後ろでプレイヤーを待ち受けている。敵がいつ動き出すかをプレイヤーが予見するのは不可能だ。
最良の結果を得るために、TAC-2のような性能の良いジョイスティックを使うことをおすすめする。
心地良い操作性、スムーズなアニメーション、そしてしっかりとした当たり判定などといった事から判る通り、このゲームは巧みにプログラムされている。
複数の色が配されたオブジェクト、申し分の無い爆発シーン、そして川岸の幾つかの景観などを特色としている画面がちらつくことはない。
ジョイスティックを上や下に傾けることによって、プレイヤーは自機のスピードを調整することが可能であり、そしてミサイルをまっすぐ飛ばすようにするか、それとも誘導ミサイルにするか、どちらかを選択する事が出来る。
難易度は少しずつ上がっていくので、難易度のレベルがたったひとつしか用意されていないにもかかわらず、初心者も上級者も等しくこのゲームを楽しむことが出来る。
見かけはシンプルだが、『リバーレイド』はつねにプレイヤーを手こずらせる。
満を持して続編が(1988年に――訳者注)発売されたけれど、完璧な出来のこのゲームをさらに改良するなんて事を、どのように期待できるだろうか?
もしあなたがAtari 2600を所有しているのであれば、ぜひこのゲームを購入すべきだ。

2008年5月26日月曜日

Vanguard (1982) (Atari 2600)



アーケードの移植作。
 
Vanguard - Atari Commercial
VANGUARD for Atari 2600 review
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Atari (1982)
評価 C
 
Vanguardは高品質なアーケード・スタイルのジョイスティックで遊ぶと、とても楽しめるゲームだ。
このシューティング・ゲームは各面ごとに違った方向にスクロールしたり、一度に上下左右に弾を撃つ事が出来たり、パワーアップ・アイテムを取ることで無敵化したりといったアーケードバージョンにあった幾つかの独創的なコンセプトを取り入れている。
“コンティニュー”制度を導入している所が、このゲームの最も重要な革新的な部分だろう。コンティニューがある事によって、プレイヤーは再度コインいっこ いれる誘惑に襲われ、そして前回失敗してしまった箇所からゲームを再開できる。好もうと好まざると、このコンティニュー・システムはプレイヤーを大いに虜にした。
このVanguardのAtari 2600版はアーケード版の特色を再現しようと試みてはいるものの、かなり物足りないものになってしまっている。その一つとして、アーケードのデュアル・ジョイスティックをうまく再現できていない点が挙げられる。このAtari 2600版では、ジョイスティックをある方向に傾けると、自機がその方向に弾を撃つだけでなく、その方向に自機がわずかに動くのだ。ファイアーボタンを押しっぱなしにすることによって自機の動きを速くすることが出来るが、その代わり弾は撃てなくなる。
大抵のプレイヤーは上下左右に弾を撃つ事が出来るこのゲームのシステムを最大限に活かすために、ジョイスティックを素早く回転することになるだろうけれど、そうすると画面の中で自機は少しずつ曲がりくねって進む様になってしまう。この操作方法だと、長時間プレイしたあとに、確実にプレイヤーの腕を痛めることになる。
自機が常に自動で前方に弾を発射するという仕様を採用することで、アタリはこの問題に中途半端に対処している。しかし、この仕様が原因でゲームが全体的にとても簡単になってしまった。
Vanguardの画面はそんなに見栄えがするものではなく、虹色のグラフィックは恐ろしいほどデコボコした背景をごまかしている。
Vanguardには多種多様なステージが用意されていて、それぞれのステージは様々なそれ特有の遊び方で楽しむことが出来る。
画面は水平かもしくは垂直にスクロールすることはあっても、斜めにスクロールすることはない。
二つの異なった進路と二つの敵の群れで構成されている“ストライプ・ゾーン”はもっとも面白い場所だ。
“ブリーク・ゾーン”ではヘビが浮かび上がってきて、プレイヤーはヘビとドッキングすることで高得点を稼ぐことが出来る。ドッキングする直前にヘビを撃つことで、得点を稼ぐという技もある(プレイヤーはそれを三回しか行うことが出来ない)。
Vanguardに最も失望させられるステージは“ゴンド”のステージだ(コマーシャルで"Luther kills the gond!"と言っていたのを覚えているだろうか?)。このデコボコした虹色の雪だるまはおそらく“ボス”なのだろうが、プレイヤーはただ彼の顔面に弾を撃つだけでいいのだ。このステージは手応えがないし、確実に竜頭蛇尾的だ。
第二ステージは一面と同じ構成で、単に難しくなって、一面と進む順序が変わっているだけだ。
Vanguardは素晴らしく良く出来たシューティングゲームとは言えないけれど、確実に独創的だし、このゲームは間違いなくプレイヤーの腕をヘトヘトに疲れさせるだろう。

2008年5月25日日曜日

Crystal Castles (1984) (Atari 2600)



アーケードの移植作。
 
アーケード版の動画Crystal Castles [1983] Arcade Video Games
 
Atari 2600用トラックボールhttp://www.atarimuseum.com/videogames/consoles/2600/2600trakball.html

これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Atari(1984)
評価 B
 
このAtari 2600用に移植されたCrystal Castlesは良く出来ているけれど、素早くきびきびとした動作が特徴のアーケードバージョンと比べると、ぎこちなく感じてしまう。
ゲームの舞台となるのは青い宝石が散らばっている3Dの城の迷路の数々だ。プレイヤーは熊のBentleyを操作して、「歩く木」「骸骨」「幽霊」「水晶玉」「ハチの群れ」そして宝石を食べる、直立したムカデに似た生き物を避けていきながら、全ての宝石を集めていく。
ハチミツの入った壷を取るとボーナス・ポイントを獲得することが出来、魔法の帽子はBentleyを数秒間、無敵にする事を可能にする。
アーケードゲームのCrystal CastlesをAtari 2600に移植するという事は難しい作業だが、アタリはアーケードにあった全ての要素を詰め込むことに成功している。もちろんAtari 2600版の城のデザインはアーケードに比べて質素なものに成ってしまってはいるものの、それらの城は少なくともバラエティに富んではいる。キャラクターは生き生きと描き出され、画面のちらつきもそんなに悪くは無い。
主人公のBentleyが攻撃を受けた時に、彼が汚い言葉を口にしていると思うのは気のせいだろうか?
このゲームの主要な問題点は操作性の悪さにある。
アーケードでは熊を華麗に動かすのにトラックボールを使用したのだが、Atari 2600用のトラックボールをこのゲームに使用すると、主人公の動作が恐ろしく遅くなる。プレイヤーがどんなに速くスピンさせても無駄な努力となってしまうのだ(Wicoトラックボールを使用したとしても同様だ)。
さらに悪いことには、宝石が平たいために拾うのにかなり苦労する。このゲームをプレイするのに、トラックボールではなくジョイスティックを使用しなければならないのは残念なことだ。
このゲームの良い点は、サウンドエフェクトがアーケードに忠実で、そして難易度が八つも用意されているということだ。

2008年5月24日土曜日

Zaxxon (1982) (Colecovision)


アーケードの移植作。
アーケード版を開発したのはアーケード版『ドンキーコング』のプログラミングを請け負った池上通信機、発売はセガ。
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Sega(1982)
評価 A-
 
1982年にZaxxonはゲーム業界を席巻した。当時の他のビデオゲームの平面的なグラフィックと比べて、このゲームが採用したクォータービュー視点は革命的だった。
プレイヤーは宇宙船を操作し、壁やフォースフィールド、ロケット、砲台で防備を固めた宇宙空間に浮かぶ要塞(そこには燃料補給所も存在する)を航行することになる。
はじめは自機の位置を判定するのは困難だが、画面の左端にある高度計を見ることによって(そして自機の撃つショットがどこに行くのか見ることによって)、プレイヤーは次第にこのゲームの画面構成に慣れてくる。
ColecoはClecovisionにおいて、視覚に訴えかけるゲームを製作することを得意にしていた。
このゲームで遊びたいという動機で、本体と一緒にこのゲームを買った人々が数十万人くらいいたのではないかと私は思う。
グラフィックはややぎこちない部分はあるものの、おおむねアーケードに忠実だ。
難易度の高さに関しては、確実にZaxxonは平均以上の難しさだと言える。
このゲームでは自機の高度を低く保って、視野に入る何もかもを撃ってしまいたいという欲求に駆られるけれど、その方法だと自機は砲台の射程範囲に入ってしまい危険に曝されることになる。しかし、貴方はあえて危険を犯してゲームを遊ぶという楽しみ方を愛してやまないはずだ――いったい誰がそのような遊び方に抗うことが出来るだろうか?
Zaxxonは各面の最後にボスが登場するというアイデアを採用した黎明期のゲームのうちの一つである、ということを記しておくべきだろう。ステージの最後には比較的大きなロボット(Zaxxon彼自身)がひょいと現われる――そしてそれは簡単に打ち倒す事が出来る。
このゲームには一つ好きになれない箇所がある。それは広々とした宇宙空間で近づいて来る敵の宇宙船の編隊を撃たなければいけない場面だ。そこでは自機がどの程度の高度に居るのか判断するためのポイントとなる地面がないので、自機がはたして敵を撃墜できる場所にいるのかどうか判断するのに、かなりストレスがたまってくる。
そのような欠点はあるにせよ、Zaxxonは純粋にアーケードの楽しさを伝えている。そしてこのようなゲームは他にない。

2008年5月23日金曜日

Cosmic Avenger (1981) (Colecovision)



アーケードからの移植作。
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。http://www.videogamecritic.net/colecoae.htm#Cosmic_Avenger
 
発売元 Universal (1981)
評価 B-
 
不当に『スクランブル』(私の長年のお気に入りのゲーム)とこのゲームを比較することで、私の最初のレビューはいささか過度に手厳しいものになってしまった。
Cosmic AvengerはColecovisionのゲームの中でもより多くアクションの要素が詰まった、プレイヤーの手腕が問われ、意欲をかき立てられるタイトルのうちの一つだ。
この横スクロール・シューティングでは、プレイヤーは地上にある敵の軍事施設に爆弾を落としながら、飛んでくる敵のロケットや宇宙船(それらの多くは『スターウォーズ』に出てくるTIEファイターの様な形をしている)にミサイルを撃っていく。
このゲームには、与えられた時間でやらなければいけない事が沢山あるのだが、それらを片付けていくために必要となるアクションはとても熱い!
大抵、私はColecovisionのゲームで遊ぶ際にはスキルレベル3(アーケードと同じ難易度)で遊ぶことを好むのだけれど、このゲームの場合は難しくてプレイするのがとてもキツくなってしまう。
プレイヤーが操る宇宙船を画面の右側に寄せると、自機の速度が増す。そのために、プレイヤーは自機を右へ寄せたいという誘惑に駆られるが、私はその行為を自制することを強くお勧めする。なぜなら、フレーム・レートが落ちてギクシャクしてきて、画面がかなり雑然としてくるからだ。
むしろ自機を左側に寄せて速度をゆっくりと保ち、仕事を入念にこなしていく方が、事態をそつなくこなしていくためにはずっと良い。
時折、熱追尾式ミサイルにつきまとわれる事があるのだけれど、プレイヤーはそのミサイルをうまく誘導すれば敵が発射してくるロケットなどにそれを衝突させることが可能で、私はその仕様がとても好きだ。このコンセプトはこのような昔懐かしいゲームにはとても先端的なものだ!
欠点は、Cosmic Avengerの当たり判定が不規則だという所にあり、物体が爆発している所に自機が触れると、自機が破壊されてしまう点が私は好きになれない。より良く出来た(『スクランブル』も含めた)シューティング・ゲームだと、プレイヤーはいつも満足に浸りながら敵の物体が爆発している所を通り過ぎていけるものだ。
また、水中のステージで、音波探知機が甲高くピュンピュンと音を鳴らすので、しばらくの間その音が神経に響いてイライラしてしまった。
そのような欠点はあるにせよ、Cosmic Avengerはとても面白いスペース・シューティング・アクションを提供してくれているし、その上このゲームは極めて中毒的である。

2008年5月22日木曜日

Congo Bongo (1984) (Colecovision)


アーケードからの移植作。
アーケード版は日本では『ティップタップ』というタイトルで稼動していた。
アーケード版を開発したのはアーケード版『ドンキーコング』のプログラミングを請け負った池上通信機、発売はセガ。
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Sega (1984)
評価 C+
 
カラフルな疑似3Dグラフィックによって、ColecovisionのCongo Bongoは80年代初期の未熟なAtari 2600の(私も含めた)ファンから羨望の眼差しを集めた。
このゲームは『ドンキーコング』から多くのアイデアを盗用しているけれど、全体に(文字通り)新しい次元が施されている。
第一ステージでは、プレイヤーは頂上にいるCongo Bongoと名付けられた意地の悪い類人猿の所まで行くために、階段状になっている崖を登っていかなければならない。
道中では、主人公は落ちてくるココナッツを素早く避け、橋を渡り、丘を滑り落ち、地面の裂け目を跳び越して、さらに猿を避けて行く。
詳細に描かれたグラフィックはひときわ人目をひくものの、私は汚い黄色とオレンジによる配色よりも、緑のカラースキームの方がもっと好きだ。
水か飛び跳ねている青い滝は美しく見えるし、隅っこにある小さな骸骨のような細部はこのゲームに魅力を与えている。
猿はほとんどの場合プレイヤーを苛立たせるが、もし二匹の猿に捕まってしまったら、彼らは主人公を持ち上げて崖の下に投げ落としてしまうのだ!
他の二つのステージが第一ステージと同じ位面白ければなあ! と、私は思う。
第二ステージはかなり想像力に欠けていて、広大なサバンナの至るところでサイが攻撃を仕掛けて来るということを特色としている。このステージには隠れるための幾つかの穴が用意されているけれど、もしプレイヤーが単に何度もジャンプをしてさえいれば、それらは必要ないということを発見してしまった。
最後のステージは『フロッガー』を3D化した画面に似ている。そこでプレイヤーは水面に浮かぶ睡蓮やカバに乗って川を横切って行く必要がある。このステージの画面は十分に魅力的だけれど、イライラするほど難しい。
さらに悪いことには、三度Congoの所に辿り着いたとしても何のご褒美もない――ただ最初のステージに戻るだけだ。
むらのあるゲーム内容だとしても、Congo Bongoはやりがいがあり、見栄えのするタイトルだ。