2022年8月17日水曜日

Pitfall II: Lost Caverns (1984) (Atari 2600)


















このゲームはさまざまな機種に移植されている(機種別のスクリーンショット)。

動画 ― Classic Game Room HD - PITFALL 2 for Atari 2600 http://www.youtube.com/watch?v=zED0SU0cImo

これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。 翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
https://videogamecritic.com/2600pp.htm?e=12815#rev314

発売元 Activision (1984)
評価 A+

デビッド・クレーンはこの優れた続編を制作するにあたって最大限の努力を尽くした。 この『ピットフォールⅡ』は前作にあった"発見していく事のスリル"を新たな高みに押し上げた。 ― あるいは"深みを加えた"と記すべきであろうか?
このゲームでは(前作のように)単に右や左に移動していくのではなく、プレイヤーは鉱山の奥底まで下降していき、地底にある川を泳いだり、気球につかまって上昇していったり、滝の中に落ちていったりする。 主人公は人々を救出していき、さまざまなエキゾチックなクリーチャーに出くわすことになる。

プレイヤーは、はじめにこの『ピットフォールⅡ』の音楽が(Atari 2600にしては高音質で)よく調和がとれている事に気がつくだろう。 このゲームはハードウェアを補助するための技術が使われた最初のカートリッジだ。 勇壮な音楽を奏でるためにカートリッジに特別なチップが取り付けられているのだ。 ありがたいことに、その音楽はすごく心地よく、ゲーム中に絶え間なく流れ続ける。

『ピットフォールⅡ』は前作にあった固有のスタイルを保持したまま、それを素晴らしくうまく拡張している。
今回、プレイヤーはコウモリやハゲタカ、電気ウナギ、毒ガエル、そして前作にも登場した白いサソリに出くわしていく。 前作とは違い、今作では制限時間はなく、「ライフ」の概念もない。
定期的にチェックポイントがあり、ミスをするとスコアを減らされながら主人公はチェックポイントまで戻される。 スコアを得るために金の延べ棒を獲得していこう。

もし一作目が全体として水平的に展開していくゲームだとするならば、今作はとてもとても垂直的にゲームが展開していく。プレイヤーはゲーム中に何度も登ったり、下降したりしていくことになる。
このゲームに不満があるとするならば、それは主人公が"しゃがむ"という動作ができない事だ。 低く飛んでくるコウモリや鳥はプレイヤーにとって何度も脅威となるのだが、コウモリや鳥の翼に触れずに下を通っていくには完ぺきなタイミングが必要になる。幼い甥に1984年には自分たちはしゃがむ方法をしらなくて、絶えず頭をぶつけていたと説明しなければならなかった。

ある地点では飛んでくる敵を10回連続してかわす必要に迫られるのだが、このゲームの難所はこれだけだ。 そのほかに主人公は広大な地下に張り巡らされた通路の中に点在する隠れた場所を探し出し、そこにある隠された財宝を見つけ出していく。 この『ピットフォールⅡ』はシステムの限界の壁を越えたゲームだ。 私は同じようなスタイルで『ピットフォールⅢ』が開発されないかと願ってやまない。 おい、ちょっと待て、― デビッド・クレーンは今でもゲームを制作しているって? もしかして今、私が考えていることと同じことをあなたも考えているのかな?