2008年7月26日土曜日

Wizard of Wor (1982) (Atari 2600)



アーケードの移植作。
 
Atari 2600版
アーケード版
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 CBS(1982)
評価 A-
 
オゥ、イェー ― 「これぞゲームだ」といえる様なゲームがここにあるぜ! ちらつくグラフィックやデコボコで間抜けな外見のモンスターに関してはこの際何とでも言ってくれ。――『Wizard of Wor』はプレイヤーに迷路を舞台にした、幾分本格的なシューティング・アクションを提供している。このゲームは二人同時プレイも可能だぜ!
ゲームの目的は各ダンジョンにいる全てのモンスターを根絶やしにすることだ。
プレイヤーがゲームを進めていくに従って迷路のレイアウトと色が変わっていき、画面の底に表示されているスキャナーはプレイヤーが透明で姿の見えないモンスターを追跡するのに役立つ!一度に最大で六匹の怪物がダンジョンをうろついており、そのうちの何匹かはプレイヤーの操る主人公に向かって(ビームか何かを)撃ってくることさえあるのだ! 
『パックマン』の様に、画面の両端には脱出口が用意されている。雑魚のモンスターを一掃した後に、“Worluk”と名付けられた翼のある怪獣が脱出口に向けて飛んでいき、プレイヤーはそいつを退治することでボーナスポイントを得られる。そしてその後にプレイヤーはWizard of Wor彼自身と戦うことになる。コヤツはあらゆる場所にテレポートする能力をもっている。大抵は彼にビームを発射する機会を得る前に消えてしまう。たまに、運がよければ彼をしとめることが出来るので、常にビームを発射しておこう。
『Wizard of Wor』は見た目よりもはるかに面白くプレイできる。楽しく遊ぶために、難易度はAに設定しよう。そして一人で遊ぶときには右側の方のジョイスティックで遊ぶのを忘れないようにしよう。

2008年7月23日水曜日

Blue Print (1982) (Atari 2600)


 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。http://www.videogamecritic.net/2600bb.htm#Blueprint
 
発売元 CBS(1982)
評価 C-
 
数年前に、私は華美なグラフィックと洗練されたゲーム内容によって『Blueprint』に魅せられた。
もちろん、その当時は私は若くて、すぐに物事から感銘を受けてしまう時期だった。年を重ね、分別が付いた今、私はもっと批判的な眼を持ってゲームを評価することが出来るようになった。
プレイヤーの目的は、尻尾をつけて走って来る太った赤い魚から主人公の彼女を守ることだ。まず初めに、プレイヤーは住宅地の迷路に撒き散らされている部品を集めて、大砲を組み立てなければならない。
各ステージがはじまると、どこに部品が隠されているか、チラリと見せられる。というわけで、そのときはぜひ集中しよう! 個人的に私にとって、この(どこに部品が隠されているかを)“記憶する”要素は本当に苦痛である。もしプレイヤーが、どこに部品があるのかを暗記できないと、試行錯誤を繰り返さなければならなくなってしまう。部品のない家に入ると、プレイヤーは爆弾を手に持つ羽目になる(そしてこの爆弾はすぐに捨てる必要がある)。
真っ赤な怪物は迷路の至る所でプレイヤーの操る主人公を追いかけてくる。けれどもファイヤーボタンを押すことで、主人公は簡単に速く走れるようになり、その機能は逃走するうえで助けとなる。
一度大砲が完成すると、二番目の画面が現われる。ここでは画面の上段で、敵が主人公のガールフレンドに近づいていく様子が観望でき、ヤツをやっつけるために正確にタイミングをあわせて大砲を発射することが要求される。
次のステージではより多くの部品を集めなければならないのに加え、プレイヤーに与えられる時間が短くなり、そのため難易度が高くなる。
『Blueprint』はあらゆる場所に多様な色がつけられていて、そのグラフィックは素晴らしい。それに対して、絶え間なく流れる音楽はかなりヒドイ。
これらすべてを考え合わせると、『Blueprint』は良いグラフィックと十分なオリジナリティを備えてはいるものの、頭痛を誘発するゲーム内容がこのゲームを推薦する事を困難なものにしている。

2008年7月15日火曜日

Oink! (1983) (Atari 2600)



これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Activision (1983)
評価 F
 
これはActivisionにしては珍しい失敗作である。プレイヤーはオオカミから家を守るべく立ち向かう三匹の子豚を操作する。
一回につき一匹の豚を操って家の中を動き回り、レンガをつかんで画面の下にいるオオカミが作っていく穴にそれを置いていく。穴が大きくなると、豚はベーコンにされてしまう。
それぞれの豚は新しい種類の家(藁の家、木の家、レンガの家)で活動するが、家の材料の種類の違いによってプレイ内容が変わることはない。
『Oink!』のグラフィックは実に良く出来ており、キャラクターは大きく、詳細まで描かれている。
しかし、ゲームそのものはかなり面白みを欠いている。大きな穴を防ぐためにレンガを運んで行ったり来たりするのは退屈でつまらないし、手首に負担がかかる。単調で戦略的要素を欠いているために、プレイヤーはいつの間にかオオカミを応援している自分に気づくだろう。

2008年7月5日土曜日

E.T.(1982) (Atari 2600)


 
E.T. (Atari 2600) (How To Beat Home Video Games 2)
http://jp.youtube.com/watch?v=r-pzdPLfy9Y
 
これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
https://videogamecritic.com/2600ee.htm?e=76473#rev177

※原文のレビューが2014年4月30日に書き換えられたので、5月17日に和訳も新しく書き換えました。

発売元 Atari (1982)
評価 D
 
このゲームに関する私の最初の思い出は、1982年のホリデーシーズン中のショッピングモールでの出来事だ。
電器店の店先にこの『E.T.』が展示されていた。
ある男がこのゲームをプレイしていたのだが、ゲームの主人公が穴の数々に落ちていく事に関してその男がしだいに怒りをつのらせていく事に私は気づいた。
それでも、不意打ちのクリスマスプレゼントとして『E.T.』を受けとった時には、私はすごく興奮した。
高解像度のタイトルスクリーンは魅惑的だったし、これが良いゲームなのだと自分自身を納得させるのにうちの姉が一役買った(「これはいいゲームよ、デーブ。そう思わない?」)。物事を否定することは、時として良くない事になるんだ!
今でも、『E.T.』は人々が思っているほどの完全な失敗作だとは思っていない。
このゲームには原作の映画にあった多くの要素が含まれているし、難易度が高くてやりがいがある。
エリオットはおおよそ5つの色によって描かれており、E.T.の横顔はシャープに見える。
6つの画面(立方体のように配列されている)の出来はとても悪い。
ワシントンD.C.はわずかしかないデコボコした建物で構成されているし、森の画面は緑色のパターンで描かれているだけだ。
画面の多くは巨大な落とし穴で占められている。それらの落とし穴に落ちることなく移動するのはほぼ不可能に近いとさえ言えるのだ!
原作の映画でE.T.がただ一つの穴にさえ落ちた場面を思い出すことが出来ない。ましてや20個もの穴に落ちた場面などあるわけがない!
ゲームの目的は、3つの電話の部品を集めて、E.T.の故郷である惑星と通信して、森の中で呼び出した宇宙船に乗ることだ。
各スクリーンはゾーンごとに分割されていて、画面の上段にある記号がプレイヤーがどんな動作(テレポートする、エリオットを呼ぶ、部品の位置を探す、尻を掻く、等)を行うことが可能なのか指し示してくれる。
画面を移動していく際には、当惑させられる事がある。
画面の上に移動していくと、次の画面では下からキャラクターが出てくるものとプレイヤーは思うが、実際には次の画面でキャラクターが“上から”出てくることがよくあるのだ。
あるいは、画面の横に移動していくと、次の画面ではキャラクターが“下から”あらわれることがある。
次の画面に移行していく際に、次の画面ですぐさま穴に落ちてしまう事もあり、これにはいっそうイライラさせられる。
もし主人公がそれらのいまわしい穴の底で惨めな思いをせずにすんだとしても、主人公はアイテムを奪おうとしてくるFBIエージェントとE.T.を研究所に運び去ろうとする科学者から逃げ回ることになる。
プレイヤーは彼らが画面の端の方に行く様子を見せながら、無意味にその場所で歩き続ける姿を何度も目にする事になるだろう。
彼らは画面のどこにでもすぐに出現し、逃げる事が困難になるのだが、これは本当に嫌になる。
ファイヤーボタンを押すことによって、主人公のE.T.は小走りで移動することが出来るけれど、必然的に穴に落ちてしまうことになるだろう。空中浮遊して脱出できるのだが、またすぐに穴に落ちてしまう事になる。
このゲームには、一つ二つサプライズが用意されている。たとえば、主人公が触れると息を吹きかえす枯れた花があったりする。
エンディング画面が用意されているので、E.T.を宇宙船で故郷へ帰すと、十分な満足感が得られる。
バッドエンディングだと、エリオットは明らかにE.T.を家の裏庭に生きたまま埋めてしまうのだ! これは悲しすぎる!
このゲームの出来はものすごく悪いというほどではないけれど、その一方で控えめに言っても『E.T.』はAtariの評判を汚してしまった。
Atariは、ゲームを攻略するヒントが書かれた紙を同梱していたけれど、それはこのゲームの出来の悪さに対する謝辞の代わりであったのかもしれない。

2008年7月3日木曜日

Realsports Volleyball (1982) (Atari 2600)



これより下の文章は以下のサイトの英文を訳したものです。
翻訳することに関しては、The Video Game Criticの管理者Dave氏から承諾を得ています。
 
発売元 Atari(1982)
評価 D
 
これは1982年の、姉からのクリスマスプレゼントだった。二週間のあいだ、クリスマスツリーの下にこのゲームが包装されて置いてあったのを今でも憶えている。私はそれがアタリのカートリッジだということを知っていたけれど、そのカートリッジが何のゲームなのかは全く判らなかった。包装されたそのプレゼントを何度も手で触ったり、振ってみたりしたので、ついにその包みを開けた時には既に箱の形が崩れてしまっていた。
『Realsports Volleyball』の見た目は印象的だけれど、正直に言って、ゲームの展開は遅く、繰り返しの作業が多くなってしまう。
この二人対二人の競技は青い波と夕日を望むことの出来る、うららかな黄色のビーチで行われる。絶え間なく砂浜に押し寄せてくる波の音が私は堪らなく好きだ。
チームは二人の選手で構成されており、選手達は一致した動きをする。選手達はデコボコしていて単色だけれど、彼ら(彼女ら)は大きくて、動作は滑らかだ。
難易度をBに設定すると選手達は素早く動くが、難易度Aの場合は動作がもたついてしまう。『Realsport Volleyball』のゲームとしての質は、平均以下である。ボールをトスしてスパイクするのはとても簡単だけれど、打ったボールの威力は弱々しいものになってしまうので、結果として退屈なまでに延々と相手側にボールを打ち返し続ける事になってしまう。レシーブ、トス、アタック、レシーブ、トス、アタック、といった具合に。
CPUはそんなに強くはない。彼らの連携がうまくいかなくて、こちらにボールを打ち返すことが出来ないこともある。
Atari 2600の唯一のバレーボール・ゲームとしては、これは残念な出来になってしまっている。しかし、このゲームには驚愕のエンディングが用意されている。日が落ちきるまで待っていると、サメのヒレがゆっくりと水平線を横切っていく場面を見ることが出来るのだ。今ならゲームでそんなシーンを見ることは大した事ではないかもしれないけど、1982年当時には、姉と私はそれを目撃して狂喜乱舞したものだ。